買い物の帰りに幼稚園の横通ったら、お雛祭りの歌歌っているのが聞こえてきた。
もう、そんな季節なんやなあ。
一人飛び抜けて大きい声の子がいるみたいで、すごく一生懸命歌ってるんだけど、音程がメチャクチャで、もうピアノとその子の声しか聞こえなくて。
その一生懸命さにうるっとなって、自分の幼稚園の時を思い出した。
みんなと一緒に歌った記憶ではなく、ピアノの後ろに隠れていた思い出。
なんか、そこにいると安心した。
ピアノの裏側の木の部分に、天狗の鼻みたいなものがゴツゴツしてたように覚えてるんやけど、あれは何だったんだろう。
みんなと一緒の事が出来ない、ちょっとおかしな子。
けど、音楽の先生の事で思い出すのは、抱っこしてくれたり、すごく可愛がってもらったことしかない。みんなと歌ってたかはわからないけど、今でも音楽の時間楽しかったなあと思って、歌も覚えている。
ヘンテコな私は、あそこで受け入れられてた。
今日の子も、先生は途中で伴奏止める様子もなくて、調子っぱずれでも、音程めちゃくちゃでも、たぶんその子は歌うのが楽しくて仕方ないんやろなあと思ったら、可愛くて泣けてきた。
うちの娘は今のとこほんとに普通に育ってくれて、幼稚園では、いつも鼻歌歌って、それにつられてお友だちも歌っていますよ、と言ってもらったり。
だから、普通が一番、協調性があるのはありがたいことだと思いながら。
けど、ちょっと変わった子も、変わった大人も、楽しく生きられる世の中だといいなって、昔ヘンテコ、今もあんまりいろんな事ちゃんとできない私は思う。